悔しさと喜びをバネに突き進む、藤中謙也選手に伺った2023アジアクラブの裏側/家族とのハワイ旅行では2児のパパとしての一面も

悔しさと喜びをバネに突き進む、藤中謙也選手に伺った2023アジアクラブの裏側/家族とのハワイ旅行では2児のパパとしての一面も

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今回お話を伺ったのはサントリーサンバーズ所属、プロバレーボール選手の藤中謙也さん(以下、藤中選手)です。前回のインタビューでは、タイで行われた2022AVCカップの日本代表選手として出場された際の感想や、遠征時に欠かせない持ち物について伺いました。
今回のインタビューでは、バーレーンで行われた2023アジアクラブ選手権大会の振り返りや遠征先ホテルでの過ごし方についてお聞きしました。そして遠征後、家族で行ったハワイ旅行の思い出や、子連れ旅に欠かせない持ち物についても伺いました。

アジアクラブ日本人チーム初優勝、その裏には隠された葛藤が

―2023アジアクラブ選手権大会の優勝おめでとうございます。

藤中:ありがとうございます。

―本当にお疲れ様でした。まず、今回の大会について率直な感想をお聞かせください。

藤中:今シーズン最大の目標である「アジアクラブ選手権大会 優勝」を達成できたことはとても嬉しく思います。ただ、日本国内で行われたVリーグ3連覇や黒鷲旗大会での優勝は逃しました。その悔しさを残しつつのアジアクラブ出場ではありましたが、最後は優勝という良い結果で今シーズンを終えることができました。

―日本人チームとして初のアジアクラブ優勝でしたが、その要因は何だったと感じていますか?

藤中:全7試合の中で、徐々に自信をつけたことだと思います。全メンバーが試合に出たことで「メンバー全員で闘う」という強い意思と、普段はなかなか機会のない海外選手との試合を「楽しむ」という気持ちが、自分たちの自信につながったのかなと。コートの中でそういった共通認識がチームをひとつにさせ、より大きな力が生まれました。

アジアクラブ優勝

―全7試合の中でチームがより成長していったということですね。では、そのなかでも特に印象に残っている試合はありますか?

藤中:良い意味で印象に残っているのがイラン戦ですね。チームの実力を再認識することができました。

―逆にあまり良い印象を持てなかった試合もあったということでしょうか?

藤中:はい。決勝戦のはじまりは特に苦しかったですね。冒頭で述べたように、今シーズンは2回決勝戦で負け、優勝のチャンスを逃しています。そのため、負けた記憶が頭をよぎり、いつもと異なる緊張感と少しの不安が募りました。つまり、試合を楽しむことがあまりできなかったんです。

―プロの選手でも不安に感じることはあるのですね。そこからどのように心境が変化していったのでしょうか?

藤中:1セット目を取ったことは大きかったです。相手チームとのスコアもかなり競っていたのですが、ここのセットを獲得できたことで心にゆとりが生まれました。その後は、チームメンバーとちょっとした会話をしたり、観客の様子を見たりと、試合を楽しむことができました。

―1セット目を取ったことをきっかけにチーム全体でも良い空気が生まれたということですね。

藤中:はい。国内のリーグ戦では負けてしまいましたが、今シーズン最大の目標である「アジアクラブ選手権大会 優勝」は達成することができたので、笑ってシーズンオフを迎えられそうです。次は世界クラブ選手権もあるので、そこを目標に頑張っていきます。

―悔しさと喜びをバネに次のシーズンで飛躍していくのですね。これからのサントリーサンバーズの皆様のご活躍が楽しみです。

藤中:ありがとうございます。皆様の応援が僕たちのモチベーションです。

藤中選手とチームメイト

買い出しのプチハプニング⁉バーレーン遠征での食事や過ごし方とは

―今回のバーレーン遠征は、ほぼ試合だったと思うのですが、観光はされたのですか?

藤中:観光に行く時間はなかったのですが、空いている時間に近くのスターバックスへ行ったり、ホテルの周辺をお散歩がてらぶらぶらすることはありました。あとはチームメンバーでショッピングモールにも行ったのですが、そこでちょっとしたハプニングがあって...。

―ショッピングモールでハプニングですか。どのようなものだったのでしょうか?

藤中:チームメンバーである弟の藤中颯志と一緒にインスタントラーメンを探していたんです。そこに黒・赤・黄色・ピンクのカップラーメンがあって、弟は見た目が一番辛くなさそうな黄色のラーメンを選んだんですよ。「見た感じチーズ系の味かな?」と思っていたらそれが思っていた以上に辛かったみたいで、弟はヒーヒー言いながら大汗かいて食べていました。現地の文字が読めていたら、失敗しなかったんでしょうね...。

(左:藤中謙也さん/中央:大宅真樹さん/右:藤中颯志さん)(左:藤中謙也さん/中央:大宅真樹さん/右:藤中颯志さん)

―それはちょっとした災難でしたね。日本と海外だと売っている食品も違いますよね。食事は基本ホテル内でとっていたのでしょうか?

藤中:そうですね。基本ホテルで出てくるものを食べました。特に印象に残っているのが魚料理です。バーレーンは島国だからか、味付けを含め出てくる魚がおいしかったんですよ。そのため、日本から持参した食材の出番は少なかったのですが、ふりかけはよく活用しました。

バーレーンでの食事

―バーレーンは魚料理が美味しいという情報は初耳でした。ホテル内では他にどのように過ごされていたのですか?

藤中:部屋ではスマホの画面を室内のテレビにつなげて、YouTube動画などを見て過ごしていました。ですので、事前にお借りした「WiFiBOX」が大活躍でした。海外で安心してインターネットを使うには、持ち運び用Wi-Fiは便利だと思います。ホテル内のフリーWi-Fiは弱かったみたいで、他の選手は結構不便そうにしていました。部屋に直接SIMカードを売りに来る現地の方もいて、他の選手はそのSIMカードを買っていましたね。

WiFiBOXを利用する様子

―WiFiBOXが少しでも藤中選手のお役に立てて良かったです。ホテルの屋上にプールがあったとお聞きしましたが、そちらには行かれましたか?

藤中:はい。屋上プールへは最終日に行きました。バーレーンは本当に暑いので、プールはピッタリですね。皆で水球もしました。

―いいですね、なんだか楽しそうです。バーレーン遠征本当にお疲れ様でした。

プールでの藤中選手

家族でハワイ旅行、2児のパパならではの思い出も

―バーレーン遠征後、やっとお休みに入られて家族とハワイ旅行に行ったとのことでしたが、いかがでしたか?

藤中:とても楽しかったです。人生で二度目の観光を目的とした海外旅行で、今回は9泊しました。以前、新婚旅行や結婚式をハワイで行う予定だったのですが、コロナなどの影響で延期になっていたんですよ。今回はそのリベンジで、フォトウエディングを主な目的としつつ家族4人で旅行を楽しみました。

ハワイでの藤中選手とご家族

―とても素敵ですね。家族旅行にフォトウエディングと盛沢山だったと思いますが、ハワイではどのような過ごし方をされていたのでしょうか?

藤中:3歳の息子と9カ月の娘がいるのもあって、基本的にはホテルを中心に行動していました。ホテル付近のワイキキ通りを散策しつつ、ビーチやショッピングモールなどに行って楽しみましたね。また、当初泊まっていたホテルから別のホテルにも移動して数泊しました。そこにはプールが付いていて、水遊びをしている子どもたちの姿が微笑ましかったです。

―いいですね。家族と過ごした中で特に思い出に残っている場所はありますか?

藤中:ダイヤモンドヘッドでの出来事が印象に残っていますね。ダイヤモンドヘッドのふもとから頂上まで歩いて行ったのですが、そこで奇跡が起きたんです。3歳の長男が片道40分の坂道を頂上まで自力で登り切ったんですよ。今振り返ってもすごかったなとつくづく思いますし、親としては本当に感動しました。

ハワイでの藤中選手とご家族

―それはすごいですね。子どもの成長の早さには驚かされるばかりです。他にも何か旅行中に驚いたことはありましたか?

藤中:そうですね、逆にショックを受けてしまったという意味での驚きでいうと、物価の高さです。ちょっと良いレストランで食べただけでも家族全員で2万円もしました。ミネラルウォーター1本でも3ドル(2023年6月時点で約425円)もかかりましたよ。

―日本とハワイでは物価がかなり異なるのですね。では、その他にも日本と比べるとここが違うと思った点はありましたか?

藤中:日本と違う点は、コロナの雰囲気を一切感じなかったことです。人も多く、いわゆる「密」の状態でしたが、マスクをしている人はほとんどいませんでした。お店も全て営業していましたし、コロナのことを忘れるくらいでしたよ。
また、現地の方々も親切な人ばかりで、ベビーカーを引いていると道を譲ってくれたり、ドアを開けてくれることもありました。

―コロナから解放されて、家族みんなでリフレッシュされた良い旅だったのですね。うらやましいかぎりです。

ハワイでの藤中選手とご家族

小さい子どもを連れた旅行で欠かせない持ち物と、安定した通信環境の大切さ

―今回家族旅行へ行くにあたってどんな持ち物を日本から持っていきましたか?

藤中:子どもの持ち物は特に気を配りました。オムツやミルク、離乳食などの子ども用の食べ物は絶対に欠かせないと思います。現地ですぐに調達できるとは限らないですし。あとは哺乳瓶などの食器を洗うためのコンパクトな子ども用洗剤や、飛行機内で使うおもちゃ、子ども用品をまとめる大きめのリュックも持っていきました。

空港での藤中選手の家族

―お子さまも小さいですし、子ども用品は欠かせないですよね。海外製品と日本製品の質を気にされている方もいらっしゃいますし。

藤中:そうですね。あと、子どもはYouTubeが大好きなので、そこの通信環境を整える持ち運び用Wi-Fiも持ち物の中で欠かせないです。今回もお借りした「WiFiBOX」のおかげで場所を選ばずいつでも子どもがYouTube見ることができ、本当に助かりました。バーレーン遠征に引き続き、ありがとうございました。

空港でWiFiBOXをレンタル

―またしてもWiFiBOXが活躍されたとのこと大変うれしく思います。

藤中:はい。どこへ行くにも不便なくネットがつながることでものすごく安心できます。子どもがYouTubeを見ること以外にも、僕たち夫婦が現地で道を探すときや翻訳アプリを利用する際にも使いましたし、旅行中の安定した通信環境は欠かせないです。

―ありがとうございます。藤中選手の遠征に加え、プライベート旅行でもお役に立てて幸いです。

今後の展望

―最後に読者の皆さんへメッセージをお願いいたします。

藤中:皆様のおかげで2023アジアクラブ選手権大会の優勝を成し遂げることはできましたが、今回の国内リーグ3連覇は逃してしまいました。また次回、国内リーグのチャンピオンを目指してファンの皆様と一緒に頑張っていきたいと思います。応援のほどよろしくお願いいたします!

チームメイトの皆さん

―藤中選手、ありがとうございました。今後のご活躍も応援してまいります。

藤中謙也(ふじなか・けんや)

藤中謙也(ふじなか・けんや)

1993年7月25日生まれ。山口県出身。ポジションはアウトサイダーヒッター。両親の影響で7歳からバレーボールを始め、中学3年時に「JOC,JVA杯」「オリンピック有望選手賞」などを受賞した。宇部商業高校では、山口県にて開催された「おいでませ!山口国体」にて優勝。専修大学では、在学中に年代別の日本代表に選出され、アジアジュニア選手権優勝、世界ジュニア選手権、ユニバーシアードなどに出場した。卒業後、V.LEAGUE DIVISION1のサントリーサンバーズに入団。

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Twitter  @VolleyNo1k
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YouTube   https://www.youtube.com/channel/UCE5HTXPbnLlY9iY-IBzoO1g
Note   https://note.com/vb_kenya/

Telecom Times編集部

監修:Telecom Times編集部

2000年、成田空港の一角で携帯電話レンタルサービスを業界で初めて提供して以降、Wi-Fiレンタルをはじめとした旅行モバイル通信サービスの老舗として、旅と通信に関する知識と経験を培ってまいりました。「旅本来の楽しさに集中できる環境をつくる」をミッションに、世界の旅人の知りたい・役に立つ情報をお届けいたします。
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