
フィリピンで使えるおすすめのeSIMやSIMカードとは?現地SIM事情から解説
フィリピンへの出張や旅行などでスマホをインターネットに接続するとき、eSIMの利用が便利ですが、初めての場合は使い方が分からない方もいるでしょう。
この記事では、まずフィリピンにおけるインターネット・SIM事情を解説します。そのうえで、インターネットを快適に利用する際におすすめしたいeSIM販売サイト「eSIM Mart」も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
フィリピンで日本のスマホを使う方法
出張や旅行でフィリピンを訪れた際に、スマホをどうやって使えばいいのか、分からない方もいるかもしれません。ここでは、日本のスマホをフィリピンで使う方法を紹介します。
方法としては、以下の4通りです。
- 国際ローミングや携帯レンタル
- Wi-Fiレンタル
- フィリピンSIMカードの利用
- eSIMの利用
それぞれメリット・デメリットがあるため、自分にあった方法を選べるようにしっかり理解しておきましょう。
国際ローミングや携帯レンタル
日本で契約しているスマホや携帯電話は、契約している携帯キャリアの通信設備へ接続してデータ通信や通話、SMSを行います。海外でその端末を使用する場合、現地の携帯キャリアの通信設備を経由して、日本の通信設備へ接続する必要があり、この仕組みが「国際ローミング」です。国際ローミングには、通話とSMSのローミングと、データローミングの2種類があります。
国際ローミングのメリットは、スマホだけあればできること、渡航前の手続きも簡単であることなどです。デメリットとしては、従量課金制であるため料金が高額になる恐れがあることが挙げられます。
携帯レンタルは、海外でも使えるスマホ(携帯電話)をレンタルするサービスです。メリットとして、現地の携帯電話会社の回線を使うため、安定した通話が行えることが挙げられます。
デメリットとしては、日本と通話する場合の通話料が高いことや、そもそもデータ通信ができない機種が多いことなどです。
Wi-Fiレンタル
Wi-Fiレンタルとは、海外で使用可能なモバイルWi-Fiルーターを借りられるサービスです。利用者は、渡航先へモバイルWi-Fiルーターを持って行きインターネット接続します。
渡航先ですぐにインターネット接続できるほか、家族や同僚ともWi-Fiルーターを共有できるため複数人でインターネット接続が可能、スマホ・タブレット・PCなどさまざまなデバイスでも使えるといった点がメリットです。
デメリットは、やはり持ち歩く必要があるため荷物は増えるでしょう。また、Wi-Fiルーターはバッテリー式でもあり、充電に不安がある場合、バッテリーの持ち歩きも必要です。
また、フィリピンのWi-Fi情報について詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
フィリピンSIMカードの利用
日本のスマホをフィリピンで使う場合には、フィリピンのSIMカードを利用するのもひとつの手です。
フィリピンのSIMカードを購入してから、スマホ本体に差し込み、設定をすることでインターネット接続が可能になります。SIM(Subscriber Identity Module)とは、小さいチップのようなものです。カードのような形状であるため、「SIMカード」と呼ばれています。
SIMカードを差し替えるためには「SIMフリー」スマートフォンの必要があるため注意してください。SIMロックがかかっている場合は、携帯ショップなどで解除してもらいましょう。
フィリピンで使用可能なSIMカードの購入方法には、現地で買うか、渡航前にネットショップで買うかの2つがあります。フィリピンでSIMカードを利用するためには、個人情報の登録が必要です。登録を行わなかった場合、SIM番号と登録の無効化、および懲役や罰金などの罰則が科せられるため、注意してください。
eSIMの利用
フィリピンで日本のスマホを使ってインターネット接続する方法として、eSIMもあります。eSIMとは、Embedded SIM(組み込み型のSIM)の略で、端末内に組み込まれているSIMのことを指します。
メリットは、SIMカードの入れ替えが不要で、通信プランをオンラインで契約後に設定するだけで利用可能な点です。
デメリットとしては、対応していないキャリアがあったり、eSIM対応端末が限られている点などが挙げられます。
フィリピンでSIMカードを使う方法
フィリピンでSIMカードを使う場合、フィリピンのSIMカードを買う必要があります。SIMカードは、現地や日本国内で購入可能です。
日本で購入したい場合は、インターネット通販から購入できます。渡航前に購入を済ませ、現地に到着してからSIMカードを差し替えましょう。
フィリピンの代表的なSIMカードは、以下の2社が提供しています。
- Globe(グローブ)
- Smart(スマート)
これらはフィリピン国内にある他通信キャリアと比較しても通信速度が安定しており、普段使いするのであれば問題ありません。安さ重視であれば「Globe」、SNSを使用するなら「Smart」を選ぶといいでしょう。
各社の料金プランは以下のとおりです。
Globe(プリペイド式、期間内に使える容量が決まったプラン)
プラン | 期間 | データ容量 | 料金 |
GoSURF 30 | 2日 | 300MB | 30ペソ |
GoSURF 299 | 30日 | 2GB | 299ペソ |
GoSURF 599 | 30日 | 5GB | 599ペソ |
GoSURF 999 | 30日 | 10GB | 999ペソ |
GoSURF 1299 | 30日 | 15GB | 1,299ペソ |
Smart(プリペイド式、期間内に使える容量が決まったプラン)
※YouTube、Netflixなどを無料で使える容量が含まれているプランです(+SNSの部分)
プラン | 期間 | データ容量 | 料金 |
GIGA VIDEO | 3日 | 1GB/日+1GB SNS | 50ペソ |
7日 | 1GB/日+2GB SNS | 99ペソ | |
30日 | 1GB/日+4GB SNS | 299ペソ | |
30日 | 1GB/日+6GB SNS | 399ペソ | |
30日 | 1GB/日+8GB SNS | 499ペソ |
※2023年7月現在
フィリピンでeSIMを使う方法
フィリピンでeSIMを使う際は、まずeSIMを購入しましょう。eSIMでは、スマホの設定を変更することで通信環境を切り替えられます。
フィリピンで使用可能なeSIMには、以下のようなものがあります。
- Holafly(オラフライ)
- Truphone(トゥフォン)
- MobilityPass(モビリティパス)
Holaflyの料金やデータプランは、以下のとおりです。
業者 | データプラン | 料金 | 利用期間 |
Holafly | 8GB | 5,900円 | 30日 |
※2023年7月時点
フィリピンでeSIMを使うならeSIM Martがおすすめ
フィリピンでeSIMを使うなら、eSIM Martがおすすめです。eSIM Martとは、株式会社テレコムスクエアが運営する旅行用eSIM販売サイトで、世界各国で使用できるプリペイドeSIMを、日本からでも渡航先からでもオンラインで購入ができます。
eSIM Martで買えるフィリピンのeSIMのスペックや、特徴などについて解説します。フィリピンへ渡航する前にしっかりチェックしておきましょう。
eSIM Martについて
eSIM Martは、世界最大級※の旅行用eSIM販売サイトです。世界200以上の国と地域を対象としたeSIMを購入することができます。さらに自社商品を含む136社以上のキャリアを取り扱っており、豊富なプランの中から、希望の日数やデータ容量に合わせてeSIMを購入することが可能です。
eSIMを利用したい場合は、公式サイトから利用したい国とプランを選択して購入してください。QRコードを読み取るか、詳細情報を手動入力することで、設定が行えます。その後は、追加したプランに従って利用が可能です。
また、初期費用や月額料金、解約費用などが一切かかりません。必要なのは、プランの購入料金だけのため安心です。
※世界200以上の国と地域対応 2023年12月15日自社調べ
eSIM Martで買えるフィリピンのeSIMのスペック
eSIM Martで購入可能なフィリピンのeSIMは2023年12月時点で5プランあります。それぞれ1GB/7日、3GB/15日、6GB/10日、10GB/30日、20GB/30日となっています。
- 1GB/7日...1,185円
- 3GB/15日...2,235円
- 6GB/10日...2,685円(※世界26カ国で利用可な周遊プラン)
- 10GB/30日...5,985円
- 20GB/30日...10,485円
※上記料金は、2023年12月21日時点の為替レートを適応した金額です。為替レートの関係で、毎月1日に、日本円での料金が変更となります。最新の料金に関してはeSIM Mart公式サイトにて直接ご確認ください
フィリピンのみではなく、世界周遊として使えるeSIMプランもあるため、チェックしてみてください。
なお、eSIMを利用するにはお手持ちのスマホが、SIMロック解除済みでeSIM対応端末であることが必須です。注意しましょう。
また、eSIM Martで取り扱っているフィリピンのプランは残念ながらリチャージすることはできません。ただし、今後リチャージができるeSIMブランドが追加される可能性はあります。
リチャージには対応していませんが、ネット環境があれば、eSIMを新たに購入することはできます。
eSIM Martで買えるフィリピンのeSIMの詳細についてはこちら
eSIM Martの利用の流れ
eSIM Martの手続きは、購入からセットアップまですべてオンラインで完結します。
ここでは、eSIMの購入からセットアップの流れをみていきましょう。
eSIMの購入
eSIMの購入は、トップページの検索画面を表示し、以下の手順で行います。
- 検索欄に利用する国名を入力する
- 利用したいプランの「今すぐ購入」をクリックする
- ショッピングカートの中身に間違いなければ、連絡先・カード名義人、お支払情報を入力する ※入力したメールアドレスにeSIMのQRコードが届きます
- 「利用規約・プライバシーポリシーに同意し、SIMロックフリーのeSIM対応端末であることを確認しました。」のチェックボックスにチェックをいれて「支払い」をクリックする
- 決済完了後、注文が確定
注文完了後に購入明細書と、eSIMダウンロード用QRコードが記載されたPDFが添付されたメールが1通届くため、確認してください。
なお、eSIMは注文したら即時に発行されます。注文のキャンセル・交換はできないため、よく確認してから申し込みましょう。
セットアップ
eSIMのデータプランを購入後、セットアップを行います。セットアップはSIMフリーもしくはSIMロックを解除したeSIM対応端末で、インターネット通信が安定している状態で行います。
セットアップの手順はiOS(iPhone)とAndroidで異なります。今回はiOSを例にインストールする方法をご紹介いたします。(AndroidにeSIMをインストールする方法はこちら)
iOSにeSIMをインストールする方法
セットアップの手順は、以下のとおりです。
- 「設定」を開き、「モバイル通信」をタップ
- 「eSIMを追加」をタップ
- 「QRコードを使用」をタップし、カメラでQRコードをスキャン
※QRコードが読み取れない場合- ①「QRコードを使用」を選択し、画面下部にある「詳細情報を手動で入力」をタップ
- ② SM-DP+アドレスとアクティベーションコードを入力(注文確認メールに添付されているPDFファイルに記載されています。また、通信事業者から確認コードが提供されている場合は、確認コードも入力してください。)
- 「モバイルデータ通信プランを追加」を選択する
- モバイル通信プランの名称を設定する
- デフォルト回線に「主回線」を選択する
- iMessage・FaceTime・AppleIDに「主回線」を選択する
- モバイルデータ通信に「主回線」を選択する
すべて完了すると通信に必要なeSIMの情報(eSIMプロファイル)がインストールされます。目的地に到着後、「設定」にてeSIMに切り替えることが可能です。
※「QRコード」はデンソーウェーブ社の登録商標です。
フィリピンでeSIMを使うメリット
フィリピンでeSIMを使用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
日本で使っているSIMカードをなくしてしまうと、不便であるだけでなく、再発行の手続きを取るなどの手間とコストがかかり、保管にも気を遣います。しかし、eSIMは物理的なカードではなく、オンラインで完結するため、破損や紛失などの心配がありません。
また、SIMカードをフィリピンで買う場合、言語の壁にぶつかる場合もあるかもしれません。また、セットアップまで店舗で行ってもらえるとは限りません。
eSIM Martであれば、日本語のサイトから簡単に購入できるため、手続き面の不安からも解放されます。
フィリピンでeSIMを使う場合の注意点
フィリピンでeSIMを使う場合、お持ちのスマホがeSIMに対応しているかどうかを確認する必要があります。端末が対応していないのにeSIMを買っても、使えないばかりか、購入代金がムダになってしまいます。
また、SIMロックがかかっていないかのチェックも必須です。SIMロックとは、自社のSIMカードが差し込まれた場合のみ動作するようにし、他社のSIMカードやeSIMを使えないような状態であることです。
SIMロックの解除は、携帯ショップのほかオンラインでも可能です。解除の方法は通信キャリアごとに異なります。以下のリンクから、ご確認ください。
なお、SIMロックについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
フィリピンのSIM・eSIM事情のまとめ
今回はフィリピンでのインターネット・SIM事情について解説しました。旅行や留学、出張などでフィリピンに出かけるときは、インターネット通信の準備も怠らないことが大切です。SIMカードやeSIMを利用すれば、日本で使っているスマホをそのまま使えて便利です。
eSIMなら、オンラインで購入ができ、Wi-Fiレンタルを受け取る手間やSIMカードの差し替えの手間が必要ありません。さらに、eSIM Martは豊富な数の商品が揃っているeSIM販売サイトで、eSIMが初めての方も簡単に利用することができます。フィリピンへの旅行や出張の際には、eSIM Martの利用をご検討ください。
監修:Telecom Times編集部
2000年、成田空港の一角で携帯電話レンタルサービスを業界で初めて提供して以降、Wi-Fiレンタルをはじめとした旅行モバイル通信サービスの老舗として、旅と通信に関する知識と経験を培ってまいりました。「旅本来の楽しさに集中できる環境をつくる」をミッションに、世界の旅人の知りたい・役に立つ情報をお届けいたします。
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出典:外務省ホームページ
在外公館が未設置の国・地域では、在外公館によるパスポートの発給や災害時の支援等に一定の制約があります。大洋州、カリブ海地域には、島嶼国以外にも、英国、フランス、オランダ等の海外領土が数多くあり、その多くが日本国の在外公館未設置です。渡航の際には、下記「日本国の在外公館(大使館・総領事館)未設置の国・地域に渡航する際の注意」をご確認ください。
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出典:外務省ホームページ
日本国の在外公館(大使館・総領事館)未設置の国・地域に渡航する際の注意
出典:外務省海外安全ホームページ
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