
スイスで使えるおすすめのeSIMやSIMカードとは?現地SIM事情から解説
スイスへ出張や旅行の際、どのように現地でモバイル通信機器を使用すればよいのか気になるところでしょう。海外でスマホやインターネットが使えなくなるのは致命的といえるため、事前に情報を入手することが得策です。
本記事では、おすすめのeSIM販売サイト「eSIM Mart」を紹介しつつ、現地事情も解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
スイスで日本のスマホを使う方法
ヨーロッパの人気観光地でもあるスイスでは、インターネット接続環境もかなり充実しています。スイスに旅行した際、現地でスマホなどのモバイル通信機器を利用するには、以下の4つの方法が一般的です。
- 国際ローミングや携帯レンタル
- Wi-Fiレンタル
- スイスSIMカード
- eSIM
自分にあった方法を選ぶためには、それぞれの特徴をよく知ることが重要です。ここでは、それぞれの内容について解説します。
国際ローミングや携帯レンタル
日本で使っているスマホをそのままスイスでも使いたいというユーザーには「国際ローミングサービス」の利用がおすすめです。日本のキャリア各社である、ドコモ・au・ソフトバンクのいずれも国際ローミングサービスをユーザーに提供しています。
国際ローミングサービスなら、事前手続きも不要で、しかもSIMカードを入れ替えることなく現在日本で使用中のスマホをそのまま使用できて便利です。ただし、通信時間が長いと料金が高額になるケースがあり、利用料金を事前に調べておく必要があるでしょう。
スイスで使える携帯レンタルは、日本の主要国際空港で手続きが可能な「JALABO」と「クイックモバイル」の2社がおすすめです。両社それぞれに特徴があり、用途に合ったものを選ぶのがよいでしょう。
料金などは、下記の表を参考にしてください。
JALABC | クイックモバイル | |
基本料金 | 255円/日 | 440円/日 |
発信通話料(スイス国内) | 270円/分 | 140円/分 |
発信通話料(スイスから日本へ) | 270円/分 | 140円/分 |
発信通話料(スイスから他国へ) | 270円/分 | 140-580円/分 |
着信通話料(スイス国内外) | 270円/分 | 100円/分 |
課金方法 | 分課金制 | 分課金制 |
空港カウンター | 成田・羽田・関西 | 成田・羽田 |
空港受取料金 | 0円 | 2,200円(含返却料) |
空港返却料金 | 0円 | 往復同じ空港は0円 |
別空港での返却の可否 | JALABC対応空港可 | 否 |
宅配便配送料 | ― | 1,100円(沖縄対象外、出荷1,570円/台、返却実費) |
端末宅配日 | ― | 出発2日前 |
宅配配送料 | ― | 顧客負担 |
時間指定配送 | ― | 対応可 |
※上記表の料金は、2023年7月現在の金額です。
Wi-Fiレンタル
手軽にスマホを利用できる方法として、海外用Wi-Fiレンタルを利用するのもよいでしょう。海外用のWi-Fiレンタルにおける大きなメリットは、フリーWi-Fiよりもセキュリティ面で安全な点です。
専門のレンタルショップなら料金は安価で、通信費用の高額請求という心配も必要ありません。SIMカードの差し替えがなく、セキュリティ面でも不安がないWi-Fiレンタルは、海外でスマホを利用する際には重宝するでしょう。
また、スイスのWi-Fレンタル情報について詳しく知りたい方はこちらの記事よりご確認ください。
スイスSIMカードの利用
スイス国内で使用できるSIMカードは、スイスの空港や現地のショップでも購入可能です。海外での購入に不安があるユーザーは、日本国内でも事前に購入しておくのがよいでしょう。
スイスで使えるSIMカードは、Amazonでも購入可能です。スイスへの旅行前に、国内でSIMカードを準備しておけば、スイス入国後すぐにスマホを使用できて便利です。
ただし、ネットでの購入後はSIMカードの設定などを自力で行う必要があります。ITリテラシーの高い方であれば、それほど設定は難しくありません。しかしITが苦手な方は、詳しい方に頼む必要があります。
なお、SIMカードを使用する場合は、お手持ちのスマホがSIMロック解除済みである必要があります。事前にチェックしておきましょう。
eSIMの利用
海外でのスマホ使用では、「eSIM」の利用が便利です。eSIMは通信契約情報を端末内のチップにインターネット経由にて書き込む方式で、カードの差し替えの必要はありません。
スイス全域で使用できるプリペイドタイプのeSIMを日本国内で事前に購入しておけば、国際ローミングの使用は不要でスマホの利用が可能です。必要なときに必要な容量を買い足しできるため、便利で使い勝手のよさも魅力で、現在多くの海外渡航ユーザーが利用しています。
ただし、お手持ちのスマホがSIMフリーであること、eSIM対応端末であることが前提なので、注意しましょう。
スイスでSIMカードを使う方法
スイスの現地で販売されているSIMカードは、およそ20以上ものブランドがあります。各社ともにそれぞれの特徴があり、滞在する状況に合ったブランドを選ぶのが賢明です。
SIMカードはチューリッヒ空港周辺の携帯会社などで購入できます。また通信各社の直営ショップ以外でも、モバイル専門店の大手「mobile zone」が有名です。
スイス国内で、通信会社運営のショップで不安なく購入したいユーザーのために、スイスの有名3社を紹介します。
- スイスコム(Swisscom)
国が株式の過半数を所有している、スイス国内最大手の通信会社がスイスコムです。通信範囲が最も広く便利に使える反面、価格は高めです。
参考:Mobile, TV, Internet: Swisscom Residential Customers
- ザルト(Salt)
オレンジと同じネットワークを使用している第3の通信会社がザルトです。シンプルなプランが特徴で通信速度制限はなく、短期滞在のユーザーであれば3社の中では最も安価といえるでしょう。
参考:Salt.
- ヤロ(Yallo)
スイス第2の大手通信会社「オレンジ(Orange)」のプリペイドSIMブランドがヤロです。チューリッヒ空港にショップがあり、豊富なプランからユーザーの用途によって選択できます。
スイスの通信会社の中でも最も代表的なブランドの1つでしょう。ヤロが販売するSIMカードは、外出先でも無制限の5Gインターネット仕様です。最低契約期間なしで、19.90スイスフランという価格の安さが魅力といえます。
参考:Internet Go! | yallo
※2023年7月現在
スイスでeSIMを使う方法
スイス国内でeSIMを使う際には、できるだけ安価で同時に便利なタイプを購入するのが望ましいでしょう。内外の各社はいずれもさまざまな種類のプランを販売しています。
スイス国内では「サンライズ(Sunrise)」「スイスコム(Swisscom)」という通信会社2社がeSIMの販売を手がけています。また、日本国内の大手通信キャリア4社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天)もそれぞれeSIMを取り扱っており、現地での購入に不安があるユーザーは、事前に国内で購入しておくのがよいでしょう。
eSIMは、SIMカードのようなプラスチックカードを装着するのではなく、購入後インターネットの利用が可能になります。多忙なユーザーがタイトなスケジュールで渡航する際には、購入してすぐに利用できるeSIMが便利でしょう。
スイスでeSIMを使うならeSIM Martがおすすめ
スイスでeSIMを使う際には、「eSIM Mart」がおすすめです。世界最大級※の旅行用販売サイトである「eSIM Mart」であれば、幅広いプランの中からお好きなeSIMを購入することができます。さらに、ヨーロッパ周遊プランもあるので、スイス以外の国に訪れる予定がある方も便利でしょう。ぜひ、以降で紹介するeSIM Martについての情報を参考にしてみてください。
※世界200以上の国と地域対応 2023年12月15日自社調べ
eSIM Martについて
eSIM Martは株式会社テレコムスクエアが運営する旅行用eSIM販売サイトです。購入費用はプランの代金のみで、初期費用や月額費用は不要です。また、アカウント登録が必要ないため、簡単にサイトを利用できます。
また、プランは国ごとに異なります。スイスのプランは全部で7種類です。データ量や、有効期限、リチャージ可否など、プラン内容は様々です。
eSIM Martで買えるスイスのeSIMのスペック
eSIM Martで買えるスイスのeSIMは7プランあり、1,185円~購入可能です。
以下詳細は一部抜粋です。
【プラン例】
- eSIM Mart スイス5GB...2,835円
- Orange Holiday Europe 50GB eSIM...8,985円
- eSIM Mart スイス30GB...13,485円
※上記料金は、2023年12月21日時点の為替レートを適応した金額です。為替レートの関係で、毎月1日に、日本円での料金が変更となります。最新の料金に関してはeSIM Mart公式サイトにて直接ご確認ください
Orange Holiday Europe 50GB eSIMはヨーロッパ39カ国で使える周遊商品です。さらに、電話・SMS機能や、リチャージ機能が付随しています。リチャージ機能とは、データが途中で足りなくなった際に追加購入できる機能のことです。リチャージ方法は、購入後に届くメールに記載されています。
その他のプランや、各プランの詳細について知りたい方は、公式サイトをチェックしてみてください。
eSIM Martで買えるスイスのeSIMの詳細についてはこちら
eSIM Martの利用の流れ
eSIM Martの手続きは、購入からセットアップまですべてオンラインで完結します。
ここでは、eSIMの購入からセットアップの流れをみていきましょう。
eSIMの購入
eSIMの購入は、トップページの検索画面を表示し、以下の手順で行います。
- 検索欄に利用する国名を入力する
- 利用したいプランの「今すぐ購入」をクリックする
- ショッピングカートの中身に間違いなければ、連絡先・カード名義人、お支払情報を入力する ※入力したメールアドレスにeSIMのQRコードが届きます
- 「利用規約・プライバシーポリシーに同意し、SIMロックフリーのeSIM対応端末であることを確認しました。」のチェックボックスにチェックをいれて「支払い」をクリックする
- 決済完了後、注文が確定
注文完了後に購入明細書と、eSIMダウンロード用QRコードが記載されたPDFが添付されたメールが1通届くため、確認してください。
なお、eSIMは注文したら即時に発行されます。注文のキャンセル・交換はできないため、よく確認してから申し込みましょう。
セットアップ
eSIMのデータプランを購入後、セットアップを行います。セットアップはSIMフリーもしくはSIMロックを解除したeSIM対応端末で、インターネット通信が安定している状態で行います。
セットアップの手順はiOS(iPhone)とAndroidで異なります。今回はiOSを例にインストールする方法をご紹介いたします。(AndroidにeSIMをインストールする方法はこちら)
iOSにeSIMをインストールする方法
セットアップの手順は、以下のとおりです。
- 「設定」を開き、「モバイル通信」をタップ
- 「eSIMを追加」をタップ
- 「QRコードを使用」をタップし、カメラでQRコードをスキャン
※QRコードが読み取れない場合- ①「QRコードを使用」を選択し、画面下部にある「詳細情報を手動で入力」をタップ
- ② SM-DP+アドレスとアクティベーションコードを入力(注文確認メールに添付されているPDFファイルに記載されています。また、通信事業者から確認コードが提供されている場合は、確認コードも入力してください。)
- 「モバイルデータ通信プランを追加」を選択する
- モバイル通信プランの名称を設定する
- デフォルト回線に「主回線」を選択する
- iMessage・FaceTime・AppleIDに「主回線」を選択する
- モバイルデータ通信に「主回線」を選択する
すべて完了すると通信に必要なeSIMの情報(eSIMプロファイル)がインストールされます。目的地に到着後、「設定」にてeSIMに切り替えることが可能です。
※「QRコード」はデンソーウェーブ社の登録商標です。
スイスでeSIMを使うメリット
eSIMを利用するにあたってどのようなメリットがあるのでしょうか?
まず、紛失や破損の心配がないという点です。物理的なSIMカードは差し替えの際に紛失・破損のおそれがあります。eSIMを利用すれば、オンライン上で購入することができ、使用まで全てスマホ1台で完了します。
Wi-FiレンタルやSIMカードのように、空港の店舗カウンターに並ぶ必要もないので、無駄な時間ロスもありません。
また、インターネットが繋がる環境であれば、リチャージもいつでもどこでも可能です。
スイスでeSIMを使う場合の注意点
eSIMのデメリットや注意点も見ていきましょう。
まず、eSIMは複数の端末で使用できません。SIMカードのように別の端末に差し替えて使用することは不可能です。別の端末でもeSIMを使いたい場合は、新たにeSIMを再購入・再発行しましょう。
次にお手持ちのスマホがSIMロックの解除をされているかどうかも確認してください。大手携帯会社でスマホを購入した場合、「SIMロック」がかかっている場合があります。SIMロックがかかっている場合は、事前に解除しておきましょう。なお、SIMロック解除方法はキャリアごとに異なります。下記より設定方法をご確認ください。
SIMロックについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
さらにeSIMに対応していない端末があることにもご注意ください。お手持ちのスマホがeSIM対応端末であるかどうかは要チェックです。ただし、iPhone、iPadは2019年以降の機種がすべてeSIMに対応しているように、今後はeSIMに対応する機種が増えてくるかもしれません。
スイスのSIM・eSIM事情のまとめ
本記事では、スイスに旅行したときに使用するインターネット通信について、SIMカードやeSIMなどを中心に詳しく解説しました。
スイスはヨーロッパ諸国のなかでも、有名な観光名所が多い国といわれています。外国人観光客も多く、スイス国内でスマホなどのモバイル端末を快適に使用したいと思う方は多いでしょう。
事前に必要な準備をしておくことで、現地でのトラブルを避けられます。本記事で紹介した「eSIM Mart」を利用すれば、オンライン上で購入することができ、SIMカードの紛失などの心配もありません。スイスでストレスなくスマホを利用したい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
監修:Telecom Times編集部
2000年、成田空港の一角で携帯電話レンタルサービスを業界で初めて提供して以降、Wi-Fiレンタルをはじめとした旅行モバイル通信サービスの老舗として、旅と通信に関する知識と経験を培ってまいりました。「旅本来の楽しさに集中できる環境をつくる」をミッションに、世界の旅人の知りたい・役に立つ情報をお届けいたします。
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国・地域情報
出典:外務省ホームページ
在外公館が未設置の国・地域では、在外公館によるパスポートの発給や災害時の支援等に一定の制約があります。大洋州、カリブ海地域には、島嶼国以外にも、英国、フランス、オランダ等の海外領土が数多くあり、その多くが日本国の在外公館未設置です。渡航の際には、下記「日本国の在外公館(大使館・総領事館)未設置の国・地域に渡航する際の注意」をご確認ください。
在外公館ホームページ一覧
出典:外務省ホームページ
日本国の在外公館(大使館・総領事館)未設置の国・地域に渡航する際の注意
出典:外務省海外安全ホームページ
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