未来の卵15歳!フェンシング野元麻央選手、夢は2028年ロサンゼルスオリンピック出場!

未来の卵15歳!フェンシング野元麻央選手、夢は2028年ロサンゼルスオリンピック出場!

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今回お話を伺ったのはフェンシング選手の野元麻央さん(以下、野元選手)です。野元選手は、中学1年生でフェンシングを始めてわずか3年、オリンピック出場を期待されている未来の卵の15歳(インタビュー実施8月10日時点)です。
このインタビューでは、フェンシングを始めたきっかけ、フランス・イタリア遠征で得たことや、初めての海外での思い出、これからの目標についてお話をしていただきました。

フェンシングを始めてわずか3年‼未来のエース野元選手が語るフェンシングの魅力とは?

―はじめに、野元選手がフェンシングを始めたきっかけについてお聞かせください。

野元:フェンシングは中学1年生から始めました。小学生の頃は、ソフトテニスをやっていたのですが、中学校では他のスポーツをやろうと考えていたんです。その時に、フェンシングをやっている女子中学生の新聞記事が目に入り、かっこよさに惹かれたことが1番のきっかけですね。

―では、野元選手にとってフェンシングの魅力は何ですか?

野元:まず、フェンシングはエペ・フルーレ・サーブルの3種目に分かれています。その中でも私がやっているサーブルは他の種目に負けない、非常に速いスピードが魅力です。素早い突きと斬りで、有効面(※)である相手の上半身を狙って攻防戦を行うので、観ているだけで楽しいですよ。
※有効面とは:得点になる範囲

―他にどのようなところが魅力ですか?

野元:素早さだけでなく、頭脳戦であるところも魅力です。速く動くだけでは相手に勝つことはできません。よく考えて動かないと点は取れないし、すぐに失点もしてしまいます。頭で考え相手をだまし合う戦法が繰り広げられるのも、サーブルの見どころの1つです。

―フェンシングは素早さだけでなく、頭脳スポーツなところも魅力であり、野元選手の好きなところなのですね。

野元:はい。試合中、どのように点を取ろうか考えながら攻防を繰り返し、上手く点を決められた時が1番嬉しいです。

野本選手

初の海外遠征!憧れの舞台に近づく世界へのチャレンジ!

―今回の遠征では約3週間フランス・イタリアに行かれたとのことでしたが、海外へ行くことに抵抗はなかったのでしょうか?15歳とまだ若いですよね。

野元:実は海外に行くこと自体が初めてだったんですよ。そのため、日本を離れることに当初すごく緊張し、遠征に行くメンバーも先輩しかいなかったので、別のプレッシャーもありました。

―先輩しかいない中、海外も初となると不安になりますよね。フランスとイタリアではそれぞれどのようなことを行なったのですか?

野元:フランスでは2週間ほど練習試合やトレーニングに励んでいました。また、イタリアではミラノで行われた世界選手権を観戦し、勉強させていただきました。

―海外選手と日本人選手では異なる印象などありましたか?

野元:海外選手は日本人選手と比べると個性的で独特な雰囲気の方が多く、声をかけに行くのが最初怖かったです。

―英語で話しかけに行くのですか?

野元:はい。簡単な英語しか話せないのですが、なんとかコミュニケーションを取れるよう頑張りました。何回も話しかけるフレーズを練習しました。

―慣れないことを自主的に行うのは勇気がいりますよね。では、合宿中で一番辛かったことはありましたか?

野元:トレーニングが思っていた以上に辛かったです。普段のトレーニングに加えて、アジリティトレーニング(※)も多くありました。結構きつかったです...。
※アジリティトレーニングとは:敏捷性を高めることを目的としたトレーニングのこと

アジリティトレーニング

―イタリアでは世界選手権を観戦されて多くの学びを吸収したと思いますが、率直な感想をお聞かせください。

野元:はい。会場が大きくて、圧巻されました。日本の会場と比べ物にならないくらいの大きさで、「すごい」という言葉しか出てきませんでした。決勝戦のコートを見たときには、感極まってしまいました。

フェンシング イタリア世界選手権会場

―プロ選手が集まる会場に入ることができて感動されたのですね。

野元:はい。もちろん、試合前の過ごし方や、試合全体の雰囲気なども学ばせていただいたのですが、会場の規模感や熱気に圧倒されたことが1番印象に残っています。

―初めての海外合宿や世界選手権観戦と、大変濃い3週間だったと思いますが、遠征を通して成長したことはありますか?

野元:メンタル面ですね。親元を離れて初めて海外に行き、先輩やコーチと一緒に慣れない環境で生活することで、精神面が強くなりました。

―15歳という若さで、海外でのチャレンジお疲れ様でした!

フェンシング 世界選手権会場

すべてが新鮮!海外での過ごし方と、あって良かった持ち物について

―フランス・イタリア遠征では観光も行かれたとのことですが、印象に残っている場所はありますか?

野元:エッフェル塔が1番心に残っています。テレビでしか見たことなかった有名な観光地をこの目で見ることができて、嬉しかったです。また、ルーブル美術館も印象的でしたね。

―初めての海外は目に映るもの全てが新鮮で楽しいですよね。海外ならではの出来事はありましたか?

野元:地下鉄のドアの閉まるスピードが速くてびっくりしました。日本だと余裕を持って乗り降りができると思うんですけど、ヨーロッパはすぐに閉まるので何度か挟まれそうになりました(笑)

―そうなんですか、挟まれなくて良かったです(笑)

野元:結構焦りました...。あとは夜9時でも外が明るいことにも驚きましたね。日本との時差が7時間あったので、日中眠いことが多く大変でした。また、帰国して2日後に北海道でインターハイもあったので、時差ボケに苦労しました。

―遠征にインターハイと、非常にハードなスケジュールだったのですね。他に試合以外の時間はどのようなに過ごしましたか?

野元:先輩と一緒に食事を楽しみました。朝はホテルでの朝食ですが、お昼や夜は皆で外食をすることが多かったです。

―美味しかった料理は何ですか?

野元:フランスで1番美味しかった料理は、ハンバーガーです。日本よりも大きくてびっくりしました。また、イタリアで食べた本場のピザやパスタもすごく美味しかったです。

海外遠征での食事

―日本の食事が恋しくなることはありましたか?

野元:ありました。一応日本から、アルファ米やおにぎり、カップラーメンを持って行ったのですが、やはり毎日のようにイタリア料理が続くと、日本食が恋しくなります。

―そうですよね。海外が初めてとのことでしたが、ホームシックにはならなかったのでしょうか?

野元:そこまでホームシックにはならなかったです。高校から寮に入っていて、すでに親元は離れて生活をしていたので。また、一緒にいた先輩やコーチも優しく気にかけていただいたので寂しくなることはなかったです。

―フェンシングを頑張りつつ、オフの時間には先輩と食事に行ったり、観光に行ったり、初めての海外を存分に楽しまれたのですね。

野元:はい。目に入るもの全てが新鮮で、先輩と仲良くなれたことも嬉しかったです!

―では次に、海外遠征に持って行った持ち物についてお聞かせください。

野元:フェンシングの専用バッグ「ナマズ」を持っていきました。ゴルフバッグくらいの大きさで、色々なものが収納できます。日本食や変換プラグなどのコード類は、小さめのスーツケースに入れていきました。

遠征の荷物

―逆に現地で過ごしてから、持っていけば良かった持ち物はありましたか?

野元:ホテルの部屋で食事を取る際に使う割り箸をもっと持っていけば良かったなと思いました。現地では売っているお店をあまり見かけなかったので。また、初海外だったため、何を持って行けば良いか、よく分からないまま出国したのですが、先輩の中には電気ポットを持ってきた人もいて、驚きました。

―先輩の持ち物を見て、逆に勉強させてもらった感じなのですね。

野元:はい。あと、先輩はモバイルバッテリーを持っておらず、困っているようでした。私は事前にお借りした「WiFiBOX」で自分のスマホを充電できたので、バッテリー切れの心配がなかったです。「WiFiBOX」は持ち運び用Wi-Fiルーターとモバイルバッテリー機能が1つになっているので、かさばらず良かったです。

WiFiBOXを遠征で使っている様子

―ありがとうございます。野元選手のお役に立てて幸いです。

野元:先輩にもモバイルバッテリーとして貸すことができて良かったです。また、端末の受け取り・返却もBOXから抜き差しするだけで、カウンターに並ぶ手間もなく助かりました。通信もスムーズに繋がったので、日本にいる両親と連絡を取る際にも活用させていただきました。ありがとうございました!

―海外でインターネットに繋がることは、私たちの安心のためにも大切ですよね。

目標はオリンピックでメダル獲得!野元選手の今後の展望

―目標にしている選手はいますか?

野元:江村美咲選手と髙嶋理紗選手です。このお二人に近づけるようにこれからも練習に励んでいきたいです。

―目標としている選手に近づくための強みと課題は何でしょうか?

野元:強みはアタックのスピードです。しかし、課題としては、試合になると前方で勝負してしまい、なかなか引き下がることができない点です。また、いざ試合が始まると自信が持てなくなります。技術力を磨くだけでなく、練習を積み重ね、メンタル面ももっともっと強くなりたいです。

―では最後に今後の意気込みをお願いいたします。

野元:私は2028年のロサンゼルスオリンピックと、2032年のブリスベンオリンピックの出場を目指します!そして、ブリスベンオリンピックでは、メダルを取りたいと思っています。そのために、まずは日本ランキング上位をキープして世界大会へ行けるよう頑張りたいです!

―野元選手、ありがとうございました。今後のご活躍も応援してまいります!

野元麻央(のもと・まお)

野元麻央(のもと・まお)

2007年8月27日生まれ。鹿児島県出身。種目はサーブル。12歳の頃からフェンシングを始め、中学生時代には全日本選手権大会に出場し、九州選手権では5位、九州少年大会では優勝を果たした。2023年、JOCエリートアカデミー生として上京後も、MIYAZAKIランキングマッチ優勝、インターハイ東京都予選優勝、東京都選手権大会・カデ3位と、オリンピック出場を目指し現在も活躍中。

■SNSアカウント
Instagram @m.a_o827

Telecom Times編集部

監修:Telecom Times編集部

2000年、成田空港の一角で携帯電話レンタルサービスを業界で初めて提供して以降、Wi-Fiレンタルをはじめとした旅行モバイル通信サービスの老舗として、旅と通信に関する知識と経験を培ってまいりました。「旅本来の楽しさに集中できる環境をつくる」をミッションに、世界の旅人の知りたい・役に立つ情報をお届けいたします。
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